ブログ


防犯カメラ用語:無線式カメラ

無線式カメラについて

今回は防犯カメラの通信方式の一つ、無線式について説明していきます。

無線とは、文字通り配線なしで通信が可能な方式となります。

WTW-EGR33
画像は塚本無線の無線カメラ

 

 

無線式と言っても、大きく2パターンの種類が存在します。

・WI-FI方式=既存のWI-FIの電波を受信して通信する方式

・同期通信方式=レコーダーとカメラがお互い同期させることで、レコーダーから直接カメラへアクセスする方式

 

 

それぞれメリットとデメリットが存在しますが、今回は両パターン共通のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット

無線方式のカメラの代表的な4つのメリットを紹介致します。

 

1:配線距離が短い

無線式カメラを選択する最大の理由がこれになります。

カメラからレコーダーへ配線する必要がない為、配線距離が大幅にカットできる可能性があります。

次に続くメリットも、これによう恩恵で得られている事が多いです。

 

2:取り付け費用が安くなりやすい

はい、早速先ほどの「配線距離が短い」による恩恵の一つが施工費のダウンです。

配線距離が短くなることにより、当然材料や取り付け時間が少なくなりますので

コストダウンが出来る可能性が高いです。

 

 

3:美観を損ねにくい

こちらも先ほどの「配線距離が短い」による恩恵の一つです。

配線距離が短くなることにより、配線や配管が露出する距離が短くなりますので

美観を損ねにくいです。

特に戸建住居の場合、予め防犯カメラを取り付ける配線ルートの確保がされてない場合がほとんどです。

その際は、新たに配管工事をして配線を行いますが、どうしても露出になるケースが多いです。

 

4:御自身で取り付け可能な場合も

無線式カメラの場合、設定さえ行う事が出来れば電源さえさせば映像は映し出すことが可能です。

特に室内に設置する際は、部屋の中のコンセントの近くにカメラを付けて運用できる場合、御自身で取り付け可能な場合があります。

但し、あくまで簡易的な取り付けの場合になりますので防犯目的となると難しいかも知れません。

先ほどの場合の取り付け方法ですと、もちろんカメラの近くにコンセントがあり、「カメラの電源がここから供給されているな

と当然わかります。

何かしようとする側としては、「このコンセントから線を抜けばいい」と容易に判断できる為

防犯対策として脆くなります。

 

デメリット

手軽に導入できる無線式の防犯カメラ、手軽さ故のデメリットもあります。

それではデメリットについてピックアップしていきましょう。

 

1:電波の受信に制限がある

意外と陥りやすいポイントになるのが、電波が届かないといったケースです。

特に同期通信方式の無線カメラの場合、実際の機器がないと電波の検証が難しい為

いざ買って、自分で取り付けようとしたら「全然電波が届かない」「機器の説明には数百メートル可能とあったのに

このような状況が珍しくありません。

弊社へも、お客様ご自身で購入された無線式の防犯カメラの取り付けをよく行います。

お話を伺うと「電波がうまく飛ばず、断念した」とよく聞きます。

メーカーの機器説明に「300mメートル通信可能」など書いてありますが

実際はそんなに通信可能にはなりません

何の障害物もなく、何の電波も飛んでいない環境なら、可能な距離の記載になっているというところが注意点。

カメラを屋外に取り付ける際、そんな状況で設置できるケースはほとんどないでしょう。

レコーダーは屋外対応していないので、屋内または専用のケースに入れて設置致しますので

建物の壁やケースそのものが障害物となります。

 

建物の場合は

木造→鉄骨→鉄筋の順番で電波が飛びにくくなります

 

2:環境の変化に弱い

これは電波を使う無線式の防犯カメラには、必ずついてくる問題です。

例えばWi-Fi方式の場合、ルーターが変わると繋がらなくなります

その際は、再設定が必要となり知識がない場合は、また別途費用がかかる可能性があります。

 

同期通信方式の場合、部屋のレイアウトを変えてレコーダーの位置が変わったりすると

電波状況も変わりますので、繋がりにくくなったりします。

あと、両方の方式にも言えますが天候が悪いと多少なり電波強度が落ちます。

特に同期通信方式の場合は、レコーダーで録画するケースがほとんどですので

電波が途切れると、当然録画も途切れます

但し、Wi-Fi方式の場合はカメラにSDカードを内蔵させることにより録画は途切れる事なく録画可能にできるモデルが

多く存在します。

このように、機器のデメリットを理解してリスクを極限まで抑える事が

無線式に関しては、より重要になってきます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

手軽に低予算で導入可能な無線式の防犯カメラ。

しかし、その裏にはしっかりと明確なデメリットが存在します。

最悪の場合、取り付けした意味そのものがなくなるケースもありますので

しっかりとプロによる選定と取り付けを行って頂きたいと強く願います。

 

最近は弊社のお客様でも導入件数が増えてきているのは事実です。

低予算で機器の導入が出来る分、防犯カメラそのものの普及が進むといいなと思います。

 

次回はより詳しく

Wi-Fi方式と同期通信方式について触れて行きたいと思います。

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2020 アンノウンアビリティ合同会社. All rights Reserved.