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防犯カメラ用語:バレットカメラ

バレット型カメラについて

今回は防犯カメラの形状の一つ、バレットカメラについて説明していきます。

バレットカメラとは、名前のとおりバレット形状(弾丸型)のカメラになります。

バレットカメラ

 

 

近年、最も普及した防犯カメラといえばバレット型と言っても過言ではないかと思います。

それぐらいバレット型カメラは、最近のスタンダートになったと言えるでしょう。

それでは、どうして急激に普及したのか。

 

バレットカメラのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット

バレットカメラの代表的な4つのメリットを紹介致します。

 

1:威嚇効果が高い

バレット型カメラは、赤外線照射が内臓されたモデルが多いです。

赤外線照射の主な用途は後述致しますが、その赤外線が付いている事で暗闇でもカメラの存在感があります。

主に赤く光る事が多いので、防犯カメラだと認識されやすく、BOXカメラの際にも触れましたが、

存在感がある=威嚇効果が高いと言えます。

BOXカメラについては、こちら

 

2:暗闇に強い

先ほども触れましたが、バレットカメラには赤外線照射が内臓されるモデルが多いです。

赤外線照射により、0ルクスでの撮影が可能となります。

0ルクスとは、全く明かりがない状態の事を示します。

通常の防犯カメラだと、低照度でも明かりを増幅させて撮影する事が可能なモデルも多く存在しますが

どうしても限界があったり、素早い動きに弱くなります。(残像が残る)

その点、赤外線による照射で白黒にはなりますが、如何なる暗闇状況でも撮影する事が可能です。

赤外線

画像は実際のバレットカメラの赤外線照射

 

3:防塵・防水性が高い

バレットカメラの最大の特徴は、高い防塵・防水性能です。

ほとんどのモデルでIP66等級以上の防塵・防水性能があり、そのまま屋外へ設置が可能となります。

このIPコードとは「IP」に続く1文字目の数字が「防塵性能(人体・固形物に対する保護等級)」を、2番目の数字が「防水性能(水の侵入に対する保護等級)」を意味します。

IPコード

防塵等級

等級 定義
0 特に保護されていない
1 直径50mmを超える固形物(人体の手足など)が内部に侵入しない
2 直径12.5mmを超える固形物(人体の指先など)が内部に侵入しない
3 直径2.5mmを超える固形物が内部に侵入しない
4 直径1.0mmを超える固形物が内部に侵入しない
5 悪影響が生ずる程度の粉塵が内部に侵入しない
6 粉塵が内部に侵入しない

防水等級

等級 定義
0 特に保護されていない
1 鉛直に落下する水滴を受けても有害な影響がない
2 鉛直から15度以内の範囲で落下する水滴を受けても有害な影響がない
3 鉛直から60度以内の範囲で水滴が噴霧状に落下しても有害な影響がない
4 あらゆる方向から水の飛沫を受けても有害な影響がない
5 あらゆる方向から噴流水を受けても有害な影響がない
6 あらゆる方向から強い噴流水を受けても有害な影響がない
7 一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない
8 連続的に水中に置いても有害な影響がない

この様に、IP66等級となれば「粉塵が内部に侵入しないかつ、あらゆる方向から強い噴流水を受けても有害な影響がない」となり

屋外設置が可能だと判断が出来ます。

 

4:コストパフォーマンスが高い

機種やメーカーによりますが、基本的にバレットカメラ単体で設置可能なケースが多いです。

ドームカメラの際にも触れましたが、BOXカメラの場合、取り付けに必要な機材は

フィクサー、レンズが必須となりトータルコストが高くなりがちです。

その点、バレットカメラやドームカメラの取り付けに必要な機材は基本的にありません。

加えてバレットカメラの場合はそのまま屋外へも設置が可能だったり、夜間の撮影もそのまま可能になるので、

トータルコストは極めて高いモデルとなります。

 

デメリット

じゃあバレットカメラは欠点がないんじゃないの?

いいえ、もちろんデメリットもあります。

それではデメリットについてピックアップしていきましょう。

 

1:赤外線照射が仇となる場面も…

先ほど説明した赤外線照射は、万能ではありません。

あくまで赤外線光を照射して、その赤外線光の反射光を拾う事で暗視撮影を行っていますので
対象物が近すぎる場合は反射光が強すぎる為、白飛びが激しくなります。

または対象物が全くない際は、反射光が返ってきませんので暗視撮影そのものが出来ません。


対象物が近すぎる場合の白飛び例

 

 

 

2:撮影範囲が分かりやすい

バレットカメラの形状上、どうしても撮影している向きが推測されやすい傾向にあります。

例えば、お店等の場合万引き対策で導入するパターンが多いのですが

防犯カメラの向きが分かると死角を推測しやすい為、死角を狙って万引きをされるケースがあります。

その点、先日説明したドームカメラの場合は死角が推測されにくい為、うまく併用する事が重要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

近年、需要を一気に伸ばしているバレットカメラ。

多機能かつコストパフォーマンスが高いという納得の理由がありましたよね。

しかし、やはりデメリットがあるのも真実です。

 

防犯カメラの選定は、設置環境、撮影範囲、目的など様々な要因から

しっかりと選定していく事が大事です。

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