防犯カメラ用語:ドームカメラ
ドームカメラについて
今回は防犯カメラの形状の一つ、ドームカメラについて説明していきます。
ドームカメラとは、名前のとおりドーム形状のカメラになります。
画像はバンダル(耐衝撃)タイプのドームカメラ
ひと昔前までは防犯カメラといえばBOX型が主流でしたが
最近はドーム型の方が流通している傾向にあります。
では、ドームカメラのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット
ドームカメラの代表的な4つのメリットを紹介致します。
1:威圧感を与えない
通常のBOX型カメラは、どうしても相手に「見てるぞ」と威圧感を与えてしまいがちですが、ドームカメラの場合は
そこまで武骨な形状をしてませんので、威圧感がありません。
また、後述致しますがカメラの向きが分かりにくいのも、その要因の一つです。
2:向きが分かりにくい
先ほども触れましたが、カメラの向きが分かりにくいのもメリットとなります。
カメラの向きが分かると、死角を狙って犯罪が起きる可能性がありますが、向きが分かりにくいという事は
死角が分かりにくい、という事にもなります。
3:イタズラに強い
通常のBOX型カメラは形状上、安易に向きを変えることが可能です。
一方、ドームカメラはドーム状のケースに覆われており外からは安易に向きを変えたり出来ません。
また、先ほど画像で紹介したバンダル(耐衝撃)タイプもあり、叩かれたりしても
破壊する事が難しく、強固に撮影し続ける事が可能です。
4:コストパフォーマンスがいい
機種やメーカーによりますが、基本的にドームカメラ単体で設置可能なケースが多いです。
BOXカメラの場合、取り付けに必要な機材は
フィクサー、レンズが必須となりトータルコストがドーム型に比べると高くなりがちです。
その点、ドームカメラの取り付けに必要な機材は基本的にありませんので
コストパフォーマンスに優れます。
デメリット
じゃあドームカメラはBOXカメラの上位互換なの?
いいえ、逆にデメリットもあります。
それではデメリットについてピックアップしていきましょう。
1:威嚇効果が薄い
先ほどの威圧感を与えないでも触れましたが、相手に「見てるぞ」と思わせる事があまりない為
メリットでもある反面デメリットに作用することもあります。
例えば、お店に万引き対策として防犯カメラを導入する場合、万引き犯の撮影も勿論大切ですが
そもそも、万引きが起きないに越したことはないですよね?
しっかりと「防犯カメラがついてるぞ」と思わせることで、犯罪を未然に防ぐことが可能です。
ドームカメラはその威嚇効果が薄いことがあります。
2:設置環境に合わせたモデル選びが必要
ドームカメラのメリットでも触れましたが、基本的にドームカメラ単体で設置可能なケースが多いです。
その反面、撮影範囲や設置位置に合わせたモデル選びをしないと設置出来ない場合があります。
代表的なケースは、屋内につけていたカメラを屋外に移設したい場合。
BOX型カメラの場合、専用の屋外ハウジングに入れる事で屋外へ設置可能になります。
ドームカメラの場合、一部機種を除き屋外ハウジングに入れて使用する事ができません。
ですので、屋外へ移設する事が難しいので、再度購入し直す。というケースがあります。
また、「もう少しズームで撮りたかったな」なんて場合もBOXカメラの場合レンズが交換可能なモデルが
ほとんどですので、後々レンズを交換して撮影範囲を変更する事が可能です。
一方ドームカメラに関しては、レンズの交換が不可な為、今ついているレンズのスペック内でのみしか撮影範囲を
変更する事が出来ません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
美しいフォルム、スマートな取り付けなどメリットはたくさんありますが
反面デメリットも当然あります。
これはドームカメラだけではありません。
防犯カメラの選定は、設置環境、撮影範囲、目的など様々な要因から
しっかりと選定していく事が大事です。
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